『コレット』、ゲーム業界初のオスカーを受賞
Oculus Studios制作担当ディレクター、マイク・ドーランのオスカー受賞後のコメントをお届けいたします。
子どもの頃から、ビデオゲームは特別なものだと思っていました。常に進化し続けているゲームのメカニクス、技術的な制約を超えるアートスタイル、没入感のあるサウンドデザイン、想像力を掻き立てられ、その体験に夢中になる、感性に訴えかけてくる物語。ゲームは、その時代の最高の作品、演技、音楽、そしてアニメーションを提供してくれます。ゲームは、芸術作品です。そして、議論の余地なく、そのことが明確に今夜証明されました。ゲーム業界の映像作品として、初めてオスカーを受賞したのです。

『Medal of Honor: Above and Beyond』の短編ドキュメンタリー「コレット」は、幼い頃にフランスのレジスタンスに所属し、ナチスの強制収容所で兄を殺害され、その後1945年以降ドイツを訪れることを拒み続けた90歳の女性コレット・マリン=キャサリンさんの物語です。コレットさんは、歴史を学ぶ若い学生ルーシーさんとの出会いをきっかけに、ドイツを再訪し、兄が亡くなった収容所後を訪れます。
私たちは、これが特別な物語であると実感し、公平に評価されるべきだと強く思いました。「コレット」は、2020年2月の米国モンタナ州で開催された「ビッグスカイドキュメンタリー映画祭」で初めて上映され、この映画祭ではトップ5の賞に値する短編ドキュメンタリー賞を受賞しました。そして、つい先月、アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞にノミネートされました。これは、開発者であるRespawn Entertainment、パブリッシャーのElectronic Arts、そしてOculusStudiosのみならず、ビデオゲーム業界において初めてとなるノミネートです。
ニューヨークのメイスルズ・ドキュメンタリーセンター(Maysles Documentary Center)の劇場公開に次いで、「コレット」は、世界を対象にドキュメンタリー作品のストリーミングを行っているThe Guardianにより配給されました。そして先週より、Oculus QuestプラットフォームのOculus TVにて無料で配信されています。
もちろん、本当のヒーローは、この物語を誠実さと強い精神力をもって共有してくださったコレットさん自身です。作品からも感じられるように、レジスタンス、つまり抵抗すること自体もそうですが、過去と向き合うことには大きな勇気が必要です。コレットさんの勇敢さと信頼があってこそ、この物語を未来の世代のために記録することができました。今回の受賞により、作品が多くの方の目に触れ、コレットさんの希望通りに、ジャンピエール、そしてレジスタンス運動に参加した全ての人たちが、ドーラ(ドーラ強制収容所)の「夜と霧」の中に忘れ去られないことを願っています。
ノミネートされるだけでも光栄だというのは、偽りのない気持ちです。受賞は、信じられない瞬間でした。映画芸術科学アカデミーに認められたことに感謝し、その他のノミネート作品の関係者の皆さまにも心からおめでとうと伝えたいです。皆さんとともにノミネートされたことは名誉です。
素晴らしい監督であるAnthony Giacchino氏、製作総指揮を務めてくださいましたPeter Hirschmann氏、そして、Respawn Entertainment と Electronic Artsのチームの全員に対して、この歴史的プロジェクトにおけるパートナーシップに感謝いたします。そして誰よりも、コレットさん、勇気をもってあなた自身の物語を私たち、そして世界に共有してくださったことに感謝いたします。ゲーム業界において情熱的にプロジェクトに関わっている皆さん、前進し続けてください。この芸術には価値があり、これまで以上に世界は私たちを見ています。
