Meta Connect 2022:これからの働き方を進化させる
昨年のConnectで、Metaは人々のコラボレーションと仕事の生産性向上をサポートする新しい方法を含むメタバースのビジョンを共有しました。今年は、そのビジョンに向けた進捗状況を紹介し、これからの働き方を推進するための発表を行いました。
Meta Quest Pro: 仕事に最適なVRヘッドセット
10月11日(米国時間)に開催したMeta Connect 2022にて、全く新しい先進的なVRヘッドセット、「Meta Quest Pro 」を発表しました。これは、新たなハイエンドデバイスラインにおける最初の製品で、共同作業や生産性を念頭に置いて設計されています。Meta Quest Pro は、物理的に離れていても、より同じ空間を共有しているかのような感覚を得ることができます。また、広大な仮想空間を利用してより柔軟なマルチタスクを実現しながら、物理的な世界の上にその作業をオーバーレイできるような、一歩進んだセットアップを提供します。

Meta Quest Proは、働き方を進化させる最先端のテクノロジーを採用し、以下のような機能と体験を提供します。
- 革新的なパンケーキ光学系: Meta Quest 2と比較してコントラストが75%向上し、VRで文書やメールを読む際により鮮明なビジュアルを提供します。 この革新的なパンケーキ光学系により、ヘッドセットの光学スタックはMeta Quest 2と比較して40%スリム化され、装着時のヘッドセット前部のかさが減り、物事に集中できるようになります。
- フルカラーの複合現実: ヘッドセットを着用しながら、周辺の物理的な環境を見ることができます。3台の巨大なバーチャルモニターを好きな場所に配置し、バーチャルなワークスペースでマルチタスクを行い、それを物理的なワークスペースのあらゆるものと一緒に、現実のデスクの真上に画面を表示することができます。
- アイトラッキング機能と自然な表情機能: アバターを通じてVRの中でより自然に自身を表現できるようになります。これらの機能とハンドトラッキングを組み合わせることで、アバターが非言語的シグナルを表すことができ、よりよいコミュニケーションと実際にその場にいるかのような感覚を得ることが可能になります。
- スマートでオープンなデザイン: デバイスの周囲がオープンになっているので、周辺視野を活用することで、メモを取りやすく、周囲をより認識することができます。さらにMeta Quest Proは、集中した作業時に使用できるようにマグネット式の部分的遮光ブロッカーが同梱されており、柔軟に没入のレベルを調整することがが可能です。
- コントローラーを一新: 自然な筆記と描写を可能にするスタイラスペン先が付属しており、特にWorkroomsのホワイトボードに書き込む際に便利です。よりバランスよく、人間工学に基づいて設計されたコントローラーは、360度の可動範囲を完全にセルフトラッキングが可能です。また、より精密な動きの検知とアップグレードされたハプティクス(触覚技術)により、VRで3Dオブジェクトを構築したり、レビューしたり、共同作業したい利用者にとってより良い体験を提供します。
ローンチ時点において、Meta Quest Proは、建築家、エンジニア、ビルダー、クリエイター、デザイナーなど、VRの力でワークフローを拡張し、クリエイティビティを高めたいと考えている人たちに向けて開発されました。長期的には、このデバイスがさまざまな業界や企業において、新たな業務の体験を提供し働き方を向上するための幅広い方法をもたらすことを期待しています。
Meta Quest Proのページでは、ヘッドセットの詳細とその技術仕様についてご確認いただけます。
Meta Horizon Workrooms: 新しいバーチャルオフィス
昨年、Meta Horizon Workroomsのベータ版を発表しましたが、これはチームがつながり、共同作業を行うためのVR空間です。今回、Meta Quest Pro用に最適化されたWorkroomsの新しい機能を追加し、生産性、共同作業、クリエイティビティの向上をサポートします。
- より表情豊かなアバター: Meta Quest Proの内方向センサーを利用することで、「アイトラッキング機能」や「自然な表情機能」を実現し、よりリアルで生き生きとしたアバターをリアルタイムに生成できるようになりました。また、アバターはアイコンタクトや表情といった非言語的なシグナルを示すことができるため、Workroomsでの会議は、従来のビデオ通話よりも「そこにいる」という感覚をより強く感じることができるようになります。
- ブレイクアウトグループ: 大人数でのプレゼンテーションから、同じ部屋にいながらより活発なブレインストーミングを行うために少人数のディスカッションに移動ができる機能を導入しました。スペーシャルオーディオを使用することで、自分がいるブレイクアウトグループの音がクリアに聞こえ、部屋の中の他のディスカッション音に邪魔されずにすみます。
- ホワイトボード用付箋: 現在、自分のいる物理的な環境における任意の空きスペースを仮想ホワイトボードに変えることができます。この度、このホワイトボードに付箋紙を貼って、ブレインストーミングや共同作業ができるようになりました。この付箋は永続的であるため、次にチームの人がWorkroomsにログインした時も、付箋が残ります。
- 新しいパーソナルオフィスに複数のスクリーン: 一人でWorkroomsを利用する際の体験も大きくアップデートされます。自身のデスクに3つの巨大なバーチャルスクリーンを出現させる機能と、4種類の環境の提供を開始します。これらのアップデートとカラーパススルーを組み合わせると、ヘッドセットがポータブルオフィスに変身し、いつか必要なモニターはMeta Questだけ、ということになるかもしれません。
- Zoomとの連携: Metaは引き続きWorkroomsの体験を継続的に向上させていきます。2023年初頭には、Zoom経由でWorkroomsに参加できるようになり、どのようにWorkroomsに入るか、より多くの選択肢を利用者に提供します。
- 3Dモデル: 来年には、Workroomsで3Dモデルを表示するオプションを開始する予定です。これは、デザイナーや建築家、クリエイターにとって画期的なことになると考えています。
- Magic Room: Connectでは、物理的な部屋に一緒にいる人と遠隔地にいる人が同じ物理的な部屋で一緒に共同作業できるようにするという、私たちが取り組んでいる複合現実体験の一部をお見せしました。Workroomsは全員が離れているチームにとってすばらしいソリューションですが、このMagic Roomの目標は、物理的に一緒にいる人とそうでない人がいるハイブリッドのチームを含む、あらゆるチームの共同作業をより簡単に、より生産的にすることです。MetaではすでにMagic Roomの実験を行っており、来年にはこの体験を広く提供できるようにしたいと考えています。

Microsoftと生産性を向上させる
Workroomsは、メタバースにおけるバーチャルオフィスの初期段階です。しかし、メタバースは一社だけで構築されるものではありません。Connectでは、Meta CEOのマーク・ザッカーバーグとMicrosoft社会長兼CEOのSatya Nadella氏が、共にこれからの働き方を進化させるための計画を紹介しました。

私たちは、Meta Quest Proを、使いやすく、導入しやすく、大規模に管理しやすい、エンタープライズ対応のデバイスにしたいと考えています。Microsoft社とのパートナーシップにより、Meta Quest ProとMeta Quest 2に以下のようなパワフルな仕事と生産性のツールを導入します。
- Meta Quest上でMicrosoft Teamsの没入型ミーティング: Meta Quest用のMicrosoft Windows 365
- Meta Quest用のMicrosoft Windows 365: Meta Quest ProおよびMeta Quest 2を使用してWindowsのサービスをストリーミングし、パーソナライズされたアプリやコンテンツ、および設定にアクセスすることができます。
- Meta QuestでのMicrosoft 365アプリの利用: Meta Quest ProやMeta Quest 2から、Sharepointや、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどの生産性向上に役立つアプリケーションの2Dコンテンツに、直接操作することができます。
- Microsoft TeamsとWorkroomsの連携: Workroomsの中からTeamsのミーティングに参加できます。
- Microsoft Teams上でMetaのアバターを利用: ホワイトボードや、ブレーンストーミング、会合のために、Teams上でMetaのアバターを利用できます。
- Microsoft IntuneとAzure Active DirectoryのMeta Questへの対応: Meta Quest ProとMeta Quest 2のデバイスでも、エンタープライズセキュリティと管理を可能にします。
Nadella氏によると、Microsoft社は、バーチャル世界と物理世界が一体となることに、特に大きな期待を寄せています。この新しいパートナーシップにより、Microsoftの人気の高い生産性向上のツールがMetaのVRデバイスに導入され、共同作業や仕事の進め方の柔軟性がさらに高まります。
そして、ザッカーバーグが述べたように、Microsoft社とのパートナーシップは、VRを仕事の場に導入する上で、とても重要な役割を担っています。
今後数ヶ月の間に、MicrosoftとMetaの両方のお客様にこれらの体験を提供開始することを楽しみにしています。
Accentureと未来を加速する
Connectでは、ザッカーバーグは Accenture社会長兼CEOのJulie Sweet氏を迎え、彼女はグローバルなプロフェッショナルサービス企業であるAccenture社がMetaおよびMicrosoft社と連携し、世界中の企業がこれからの働き方を進化させる体験を創造できるよう、サポートをしていくことを明らかにしました。

Accenture社では、この2年間で6万台以上のMeta Quest 2のヘッドセットを導入し、新入社員の研修をサポートしています。また、Microsoft社と共同開発したバーチャルキャンパス「Nth Floor」には、15万人が訪れました。
Accenture社は、今後1年間、MetaおよびMicrosoft社とともに、企業がVRを利用して、従業員との関わり方や、顧客との対話、あるいはメタバースにおける製品やサービスの作り方を変革できるよう支援をしていきます。
Accenture社は、これからの働き方を共に構築し、企業に現実世界の価値を提供するために尽力するパートナーからなるエコシステムの重要な一員です。そして、このエコシステムをさらに拡大させるために、「Independent Software Vendor Program」への新規応募を受け付けます。応募はこちらから可能です。
さらなる強力なパートナーシップ
メタバースにおけるこれからの働き方に期待を寄せるのは、上記の企業だけではありません。この1年間、Metaは何十社ものパートナーと協力し、VR上やさらにその一歩先で、仕事を成し遂げようとする人々のために、新しい体験を創造し続けてきました。
Autodesk社は、Meta Quest Proによってもたらされる新しい可能性を活用するために、共同設計レビューアプリをアップデートします。これにより、建築家やデザイナーは、3Dモデルを高い没入感でレビューすることができます。
さらにMetaは、VRでより多くのことを成し遂げられるように、Adobe社とも連携しています。来年には、プロの3Dクリエイター、デザイナー、アーティストに向けて、共同でのデザインレビューから、Meta Quest Proのコントローラーを使った「Substance 3D Modeler」まで、一連のアプリをローンチする予定です。また、Adobe Acrobatを2DパネルアプリとしてMeta Questストアに展開し、VRでマルチタスクをする際の、もう一つの選択肢として提供する予定です。
Metaのデバイスをエンタープライズ向けにも
Microsoft社や Accenture社とのパートナーシップにより、より多くの職場にVR体験を提供できるようになりますが、重要なことは、企業が従業員全体に簡単にデバイスを導入し、管理できるようにすることだと考えています。
そこで来年は、Meta Quest ProとMeta Quest 2のサブスクリプションバンドルとして、デバイスやアプリケーションの管理、プレミアムサポートなど、管理に不可欠な機能を備えた「Meta Quest for Business」をローンチする予定です。
Iまたこのバンドルは、Microsoft IntuneとAzure Active Directoryへのアクセスも可能になります。つまり、Meta Questのデバイスを利用してみたい企業は、PCやモバイルデバイスに期待するものと同等のセキュリティや管理オプションを、VRでも安心して利用できるようになるのです。詳しくはこちらでご確認ください。
共同作業を変えていく
バーチャル、デジタル、そして物理的な空間を横断していても、同じ空間を共有しているかのような感覚が、これからの働き方を変え、共同作業やつながりのための新しい可能性を切り開くと信じています。
Meta Quest Proは、他のビジネス向けの製品、体験、サービスとともに、人々の共同作業のあり方を変革させるのに貢献するものです。
今後もさらに進化する私たちのビジネス向け製品に関するニュースや最新情報をお届けします。また、ニュースレターでも最新情報を配信していきます。