Reality Labs10周年:次のコンピューティングプラットフォームへの10年間の道のり

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私たちは、人間を中心に据えた次のコンピューティングプラットフォームの先端に立っています。Metaは過去10年にわたり、人間中心のコンピューティングの次なる波を切り拓くAIとメタバースの両方の研究開発に投資をしてきました。そして、Meta Quest 3Ray-Ban Meta スマートグラスをはじめとしたMetaの製品は、すでに世界の何百万人もの人々の体験を変えています。

  • Metaは、コントローラーを使用しても、使用しなくても、利用者の手をVRで使えるようにしました。
  • Metaはインサイド・アウト方式のトラッキングを発明し、ケーブルがない状態で世界を探検できるようにしました。
  • Metaは2,000ドル以下の価格で、アイトラッキングと自然な表情機能を実現しました。
  • Metaはバーチャルな世界と物理的な世界のシームレスな融合を、ゲーム機1台分と同程度の価格で実現しました。
  • Metaは、情熱と忍耐の集合体である開発者、クリエイター、夢想家たちのコミュニティとともに、仮想現実、拡張現実、複合現実を実現しました。

今回は、Reality LabsにおけるXRとAI研究の10年間を振り返るとともに、未来の展望もご紹介します。

「VRはかつてSFの夢でした。しかし、インターネットもかつては夢でしたし、コンピューターやスマートフォンもそうでした。未来はすぐそこまで来ていて、私たちにはその未来を一緒につくり上げるチャンスがあるのです。」

マーク・ザッカーバーグがOculusの買収を発表し、メタバースのビジョンを本格的に推し進めてから10年が経とうとしています。それは未来にむけての研究、継続的な製品開発、そして膨大な数のプロトタイプなど、Reality Labsへの投資の10年間でした。


Reality Labsを以前からフォローしている人なら、チーフサイエンティストMichael Abrashのことはよくご存じだと思います。MRとARがパーソナルコンピューターの後継になるというビジョンを持ち続け、ザッカーバーグと共有しています。

「距離が離れているから会えないのではなく、世界のどこにいても物理的に顔を合わせることができるようになるのです。」とAbrashは言います。「また、私はひとつのスクリーンで作業するのではなく、たくさんのスクリーンを持てるので、さまざまな視点からみなさんに共有することができるようになります。クリックひとつでワークスペースを切り替え、私たちのアバターは、あたかも同じ部屋にいるかのように、そしてバーチャル・ホワイトボードのような、物理的な世界の同等物よりも優れたツールを使って共同作業を行うことができるようになります。私がMetaに入社したのは、XRが世界を変えるということが明らかであり、マーク・ザッカーバーグも同じことを考え、リソースを提供するというコミットメントを持っていたからです。」


革新の10年を振り返り、メインストリームとなるずっと前からこの分野に信念を持っていた人々、そしてそれを可能にしてきたコミュニティを讃えたいと思います。


Rift へのステップ

すべては開発キットと夢、そして大量のガムテープから始まりました。9,000人以上の熱狂的なファンが、夢の実現のために合計240万ドルを差し出しました。DK1からDK2に至るまで、Oculusチームは利用者がリビングルームから高層ビルの屋上に立ったり、ティラノサウルス・レックスを見たりできるようにしました。それでも、彼らの旅はまだ始まったばかりでした。

2016年3月にRiftにより現代のVR時代の幕を開け、同年12月には第一世代のTouchコントローラーが発売されました。自然な手のポーズやインタラクションを促す人間工学に基づいたデザインを特徴とするTouchは、『The Climb』で自分の手で崖をよじ登ったり、『The Mage's Tale』でジェスチャーで呪文を唱えたりといった、新たな可能性の世界を切り拓きました。


2019年5月にRift Sが発売され、Questが初めて導入したインサイドアウト式のトラッキング技術が搭載され、外部センサーが不要になるまでは、この時代はVR専用の部屋としばしば複雑なセンサー・セットアップの時代でした。MetaはAir Linkやリモートデスクトップなど、類を見ないほどPC VRに投資していますが、ワイヤレスのスタンドアローンヘッドセットが可能にする自由を目の当たりにし、私たちはケーブルをなくし、オールインワンに舵をきりました。


持ち運べるVR、Go

Goは、VRの世界に飛び込む最も簡単な方法として設計され、2018年に発売した当社初のスタンドアローンVR製品です。価格は199ドルからで、Riftでみられたスクリーンドア効果を抑えながら、視覚的な鮮明さを劇的に向上させました


Questでおなじみのメディア視聴やエンターテイメント体験の初期の前身であるGoは、コンサート、映画、スポーツイベントなどを最前列で楽しむことができ、現在のスマートフォンではできないような方法で友人と一緒に楽しむことを可能にしました。そして、Goの3DoFの基盤にQuestの6DoFトラッキングと改良された光学系とディスプレイが加わったことで、その体験はさらに向上しました。

Metaは、Goのグローバルローンチと中国市場専用のMi VRスタンドアローンヘッドセットでXiaomiと提携しました。Goはまた、スタンドアローンVR、さらにはMR製品カテゴリのコンピューティング需要に対応するためのQualcommとの長年にわたるパートナーシップの始まりでもありました。これは、業界の各社と協力してすべての人に技術を提供したいという今なお続いている戦略の一環です。


壮大な冒険、Questへの旅立ち

Rift Sと同時に、世界初の6DoFスタンドアローンVRヘッドセットであるQuestを発表し、2019年に発売しました。コードを必要とせず、初めて自由にバーチャル世界を探索できるようになりました。また、ハンドトラッキングにおけるAIの飛躍的な進歩により、バーチャルな世界を自分の手を使って体験し、操作することができるようになりました。2020年10月には、Quest 2を発売し、より多くの利用者に体験してもらいました。そして2021年には、初代のパススルーや、PC VRゲームをWiFi経由でQuestにワイヤレスでストリーミングできるAir Linkなど、数多くの技術的な進歩がありました。Metaは、新しいソフトウェア・アップデートを着実に提供し続け、利用者のヘッドセットの価値を長期的に高めていきます。

2022年10月に登場したQuest Proで、私たちはアイトラッキングと自然な表情機能を備えた魅力的な複合現実(MR)を世界に紹介しました。そしてわずか1年後の2023年10月には、Meta Quest 3が世界初のマスマーケット向けMRヘッドセットとして登場し、世界中の利用者がバーチャルと物理的な世界をシームレスに融合できるようにしました。

日常生活の中でのマルチタスクをしたり(皿を洗いながら巨大スクリーンでYouTubeを見るなど)NBAシーズンのコートサイド席を楽しんだり、Meta Horizon Worldsで夏の大ヒットコンサートを楽しんだり、ハリウッドのヒット作を自分だけのシアターで見たり、そして完全没入型の世界もお気に入りのXboxゲームも両方楽しめるなど、Quest 3は究極のホームエンターテイメントシステムとしての地位を確立しました。日々恩恵を受けることができる、幅広いフィットネス・ウェルネスアプリもあります。『Super Rumble』(日本未対応)では、ヘッドセットの中でも友達とバトルロイヤルアクションを楽しむことができます。そして、今後も新しいパートナーシップ、ゲーム、体験が次々と発表され、ますます充実していくことでしょう。

新しいつながりへのポータル、Portal

Building 8は2017年、ブレインコンピュータインターフェイスと新しいハンズフリーコミュニケーションの研究で話題を呼びましたが、そのレガシーを確立したのは実はビデオ通話デバイスでした。


MetaのスマートスピーカーへのアプローチであるPortalは、スクリーンとAIを搭載したスマートカメラを使い、ビデオ通話中に利用者をフレームに収めたまま、周囲の背景情報やエンターテインメントなどを提供しました。(日本未発売)受賞歴のある劇作家は、Portalを使って3,000マイル離れた俳優や演出家と共同作業を行いました。軍に務める人とその家族は、軍事派遣中もPortalを使って子どもの読み聞かせの時間を楽しみました。ベイエリアにいるカップルはPortal上で婚約し、ある家族はパンデミックの間、Portalを使って東海岸と西海岸と離れていながらもつながりのある充実した時間を過ごしました。

もちろん、イノベーションの道のりは必ずしも直線的ではありません。最終的には販売中止になりましたが、Portalは愛されていました。距離を超えてつながる新しい方法を提供し、そしてただ単純に楽しかったのです。孫が遠く離れた家族と最新の工作プロジェクトを共有したり、誕生日パーティー(あるいは日曜の夕食)を見逃すことがなくなったりと、Portalは重要な形で人々が距離を感じさせないように役立ちました。時代を先取りしたスマートホームデバイスそして、ビデオ通話用のスクリーンを統合した最初のデバイスのひとつでもありました。


スマートフォンとスマートグラスの遭遇

コンピューターやスマートフォンの全ての利便性を、より人間中心で簡素化された方法で利用できる世界を想像してみてください。やろうとしたことすべてを実行でき、かつてないほどの能力を発揮できると思います。文脈を認識するAIは、自身の周りの世界を探索し学ぶのに役立ち、一目で豊富な3Dバーチャル情報にアクセスするのに役立ちます。また、世界のどこにいたとしても、友人や家族とつながることができます。

では、軽量でスタイリッシュなメガネ(類を見ない便利で簡単に利用できるデバイス)で、そのすべてを実現できるとしたらどうでしょうか。物理的な世界とデジタルの世界のどちらかを選ぶ必要がなく、シームレスで直感的な方法で両方を統合できるようなメガネです。このメガネをかければ、手元だけにだけに注意を奪われることなく、顔を上げて周囲の世界に意識を向けることができるようになります。

それがMetaのARグラスの長期的なビジョンであり、それの実現に向けて開発を進めています。スタイリッシュで一日中着用可能なフォームファクターを採用、かつスマート技術やセンサーなどを搭載した現在展開しているスマートグラスは、重要な足がかりとなるものです。だからこそ、MetaはEssilorLuxottica社と提携し、人々が愛する象徴的なファッションからその可能性を再構築したのです。

2021年9月に第一世代のスマートグラス、Ray-Ban Storiesを発売しました。印象的なオープンエアオーディオを搭載し、音楽を聴いたり、ポッドキャストを楽しんだり、外出先で電話したりするのに理想的でした。さらに、Ray-Ban Storiesはハンズフリーで高画質の写真や動画を撮影できるため、その場を楽しみながら、その瞬間を写真や動画でとらえることができたのです。

2023年10月、Ray-Ban Meta スマートグラスコレクションがデビューしました。(日本未発売)Ray-Ban MetaスマートグラスにMeta AIを統合し(現在米国のみ)、ハンズフリーで外出先でも使用できるように最適化しました。「Hey Meta」と声をかけるだけで、Meta AIと連動し、創造性を刺激したり、情報を得たり、スマートグラスを操作したりすることができます。そしてAIのおかげで、スマートグラスは時間の経過とともに、より便利により賢くなり続けます。マルチモーダルAIを含む新しいAI体験が間もなく登場することで、スマートグラスは利用者が見ているものを理解し、役立つ答えを提供することができるようになります。


たとえば、夕食の時間になって献立が考えつかないとします。キッチンカウンターに食材を並べ、Meta AIにレシピの提案をお願いすることができるようになります。あるいは、旅行中にドイツ語の標識を見た時、テキストを見て、Meta AIにその場で翻訳してもらえるようになります。


飽くなき研究

最後に、Reality Labs Research(RL-R)にスポットライトを当てます。MetaのFundamental AI Researchチーム(FAIR)と同様、RL-Rは、長期的な視点で大きな投資を行うことの重要性を理解した上で設立されました。RL-Rには、ディスプレイシステムからハプティクスに至るまで、最先端技術を前進させることに専念した長期研究の輝かしい歴史があります。またMetaは定期的に研究成果を発表し、より広範な研究コミュニティと共有することで、その成果を発展させる機会を提供しています。


しかし、ムーンショットや研究プロトタイプばかりではありません。RL-Rは、Questのハンドトラッキングやスマートグラス製品のオーディオ機能強化など、多くの技術移転を成功させています。また、Quest Proや後のQuest 3に搭載されたパンケーキレンズや偏光光学系を現実のものにしたのは、RL-RがQuest製品チームと協力した結果です。


その栄誉に甘んじることなく、EMG、超リアルなコーデックアバター、コンテキスト化されたAIなど、RL-Rのチーム(そして全社すべての製品チーム)は、今後数年のうちに業界標準となる可能性のある新たな探求を続けていきます。これらの技術は、コンピューティングにおける大きなパラダイムシフトが起こる中で、利用者が自身のデバイスを操作したり利用者同志がつながるのを助ける素晴らしい新技術だと考えています。


そしてAIと言えば…

Metaの長期的なメタバースビジョンやそれを実現するための取り組み(コンピュータービジョンや機械学習、そしてさらにその先)において、AIは常に重要な役割を担ってきました。そして、大規模言語モデル(LLM)のような昨今のブレークスルーは、私たちの進歩を加速させています。


ここが、Metaの会社としての2つの大きな投資が重なるところです。Meta Quest 3は完全没入型から物理的な世界とデジタル要素を統合して体験できるものまで、魅力的なMR体験を提供し、 Ray-Ban Metaスマートグラスは、Meta AIの実用性とエンターテイメント性を提供します。ARグラスは、この2つの技術的な道筋が融合するにつれて、両方の一番よいところを提供します。スマートフォンがノートパソコンやデスクトップパソコンを駆逐しなかったように、ARグラスがMRヘッドセットの終焉をもたらすことはないでしょう。むしろ、Metaは、デバイスが星座のように散りばめられる未来を見ているのです。そして、ここ1年半のAIモデルの急速なブレークスルーのおかげで、完全なARグラスへの道を歩んでいるスマートグラスは、ディスプレイがない状態でも、以前考えられていたよりもはるかに広い層に受け入れられ、より便利になると考えています。


未来をつくるということ

Metaは、現在の2Dスクリーンでは不可能な、より自然で直感的な方法で、利用者の大切な人や物事とよりよい形でつながることができる、新しいコンピューティングプラットフォームを構築しています。つまり、友人や家族と一緒に、仕事、学習、遊び、買い物、創作をするのに役立つ体験や、現在のコンピューターやスマートフォンの利用方法の型にはまらない、まったく新しい体験ができるということです。


テクノロジー、特に人と人をつなぐテクノロジーは、できるだけ多くの人が利用できるようにすべきです。それがMetaの取り組みの礎であり、DNAの中心にあります。イノベーションとは、新しいブレークスルーを提供することであり、そのためには、ブレークスルーを多くの人々に届ける必要があります。


「私たちが取り組んでいることは、めったに起こることではありません。」とAbrashは言います。「マークは、高度な専門知識、使命感、そしてリソースをReality Labsに集結させることに投資し、パーソナル・コンピューティングがそうであったように(もしくはそれよりも)、世界の働き方、遊び方、つながり方を変える、50年に一度の機会を創り出した。コンピューティングの次なる進化は必ず起こります。しかし、それがどのように起こるかは、誰がやるかにかかっています。この進化をもたらす一員になりたいのであれば、ここはいい場所だと言えるでしょう。」

この10年間、次のコンピューティングプラットフォームの実現に取り組む作り手のコミュニティとともに取り組んでこられたことを光栄に思います。Metaは、道を切り拓く手助けをしてくれるパートナーとともに、オープンに構築し続けることにコミットしています。そして、これからの10年間に何があるのか、とても楽しみにしてます。