Meta Questで空間データの共有を管理する
Meta Quest 2、Meta Quest 3、Meta Quest Proでは、空間データへのアクセス許可を個々のアプリに与えるかどうかを管理できます。
高度な空間サービスを利用すると、ローカルマルチプレイヤーなど、ハードウェアとしてのヘッドセットの機能を超えた体験ができます。こうした体験を強化するために、高度な空間サービスではあなたの周囲の環境に関する空間データをMetaサーバーと共有します。高度な空間サービスは、[設定]でいつでもオフにできます。
空間データについて詳しく知る
空間データとは、現実世界にある壁、面、物のサイズ、形、位置に関する情報を集めたものです。バーチャルと現実世界の環境を融合させるアプリでは、空間データを利用して、あなたの周りの空間や、あなたがその空間のどこにいるかを把握します。
Meta Questでは、空間データを利用して次のような処理を行うことで、空間のデジタルモデルを作成します。
- 物や面を認識する(例: 家具、壁、ドアの輪郭)
- 物にラベル付けする(例: テーブル、ソファー、窓)
- 物のサイズと形や、それらの物およびヘッドセットの間の距離を推定する
空間データを利用することで、ルームを設定して、現実世界の空間にアプリでバーチャルな要素を融合させることが可能になります。
アプリが空間データを利用する方法
空間データへのアクセス許可を付与されたアプリは、そのデータを利用することで、バーチャルな物をリアルに見せるなどして、これまでにない体験や強化された体験を提供できるようになります。アプリが空間データを利用する方法の例には、次のようなものがあります。
- 配置: アプリは空間データを利用して、バーチャルコンテンツを壁、テーブル、床に配置できます。例えば、テーブルの表面にバーチャルなボードゲームを固定させた卓上ゲームなどがあります。
- オクルージョン: アプリは空間データを利用して、バーチャルコンテンツが現実世界の物を隠しているように見せることができます。例えば、大きな仮想オブジェがドアの前にあると、ドアは見えなくなります。
- 現実世界の振る舞い: アプリは、現実世界でおなじみの振る舞いを、バーチャルな物で再現できます。例えば、ボールを壁ではね返したり、バーチャルペットがソファーなどの現実世界の物の向こう側にいて、その姿が一部または完全に隠れているように見せたりできます。
- 移動: アプリは空間データを利用して、ルーム内や現実世界の物の周囲でバーチャルな物を自然に移動させることができます。
Metaが高度な空間サービスで空間データを利用する方法
高度な空間サービスでは、ヘッドセットのハードウェア機能を超えた体験を可能にするために、あなたの周囲の環境に関する空間データをMetaサーバーと共有します。
Metaサーバーは、あなたの周囲の空間とあなたがその空間内のどこにいるかを把握して、バーチャル環境と現実世界の環境を融合させたエクスペリエンスを改善するために、この情報を利用します。
以下にその例を挙げます。
- 境界線の描き直しを減らす: 高度な空間サービスでは、複数のセッションで境界線とその正しい位置をより正確に記憶することができるため、境界線を描き直す必要性を減らすことができます。
- 空間をスキャンする回数を減らす: 高度な空間サービスでは、デバイスが空間をより正確に記憶できるため、空間のスキャンを複数回実行する必要がありません。
- ローカルマルチプレイヤー: 高度な空間サービスにより、2人以上のMeta Questヘッドセット利用者が同じ物理空間で同じバーチャルコンテンツを見てやり取りする体験が可能となります。これはローカルマルチプレイヤーと呼ばれています。
将来的には、空間をより大きく豊かに表現できる機能などが登場する可能性があります。
空間データの種類
空間データは、空間アンカーとともに、バーチャルと現実世界が融合した没入感の高い体験をMeta Questデバイスが提供するための基礎となっています。複合現実の体験を提供するために利用される各種の空間データの画像と説明を以下に示します。
シーンデータは、ルームの簡略化されたモデルを作成するために利用されます。このデータによって、利用者のいる環境がより具体的に認識されます。シーンデータがないと、バーチャルな物と現実世界の物が相互作用できなくなります。
メッシュデータは、現実世界の空間にある物の形や構造をヘッドセットが把握するために利用されます。メッシュデータがないと、バーチャルな物と現実世界の環境の相互作用にリアルさがなくなります。
深度データは、現実世界の空間にある物の間の距離をヘッドセットが把握するために利用されます。深度データがないと、立体感を持たせながらバーチャルな物を環境内にレンダリングすることができなくなります。
ポイントクラウドデータは、ヘッドセットが複数のポイントを使って周囲の物との相対的な位置を把握するために利用されます。Metaは、ポイントクラウドデータを利用して、境界線を再度描く必要性を減らし、ローカルマルチプレイヤーなどの体験を実現しています。
Meta Questデバイス別の対応状況
| Meta Quest 2 | Meta Quest Pro | Meta Quest 3 | |
| シーンデータ | |||
| メッシュデータ | |||
| 深度データ | |||
| ポイントクラウドデータ |
空間データへのアクセス許可をアプリに付与する
Meta Quest 2、Meta Quest 3、Meta Quest Proでは、空間データへのアクセス許可を個別のアプリに与えるかどうかを管理できます。
空間データを利用してバーチャルと現実世界の環境を融合させるアプリを開くと、空間データへのアクセス許可をそのアプリに付与するかどうかを決定するように求められます。空間データをアプリと共有することを選択した場合、そのアプリのポリシーが適用されます。
[許可する]または[許可しない]を選択できます。[許可しない]を選択すると、体験の質が低下したり、アプリが機能しなくなったりすることがあります。アプリの空間データへのアクセス許可は、[設定]でいつでも確認または変更できます。
空間データのアクセス許可を確認または変更する
空間データの共有設定を確認または変更するには:
- Touch (右)コントローラーの
Metaボタン /
Oculusボタンを押すと、ユニバーサルメニューが表示されます。
- ユニバーサルメニューの左側にある時計にポインターを重ねます。[クイック設定]が表示されたら、選択して[クイック設定]パネルを開きます。
- 次に、
右上の[設定]を選択します。
- 次に、
[アプリライブラリ]を選択して、[アプリのアクセス許可]メニューを開きます。
- [空間データ]を選択して、空間データを共有しているアプリを確認します。または、個別のアプリを選択して、そのアプリの空間データの共有設定を確認します。
- 各アプリの横にある切り替えボタンを選択して、空間データの共有をオンまたはオフにします。
高度な空間サービスを管理する
高度な空間サービスは、以下のような方法で管理できます。
- 高度な空間サービスをオフにする
- 高度な空間サービスの空間データを削除する
- 物理的空間履歴をクリアする
高度な空間サービスをオフにするには:
- Touch (右)コントローラーの
Metaボタン /
Oculusボタンを押すと、ユニバーサルメニューが表示されます。
- ユニバーサルメニューの左側にある時計にポインターを重ねます。[クイック設定]が表示されたら、選択して[クイック設定]パネルを開きます。
- 次に、
[設定]を選択してから、[プライバシーと安全]を選択します。
- [デバイスのアクセス許可]を選択し、[高度な空間サービス]の横にある切り替えボタンを選択します。
- [オフにする]を選択します。
高度な空間サービスをオフにすると、過去に共有された空間データがMetaサーバーから削除されます。
高度な空間サービスの空間データを削除するには:
高度な空間サービスを使用して、過去に共有した空間データをいつでも削除できます。この情報を削除した場合、復元することはできません。
- Touch (右)コントローラーの
Metaボタン /
Oculusボタンを押すと、ユニバーサルメニューが表示されます。
- ユニバーサルメニューの左側にある時計にポインターを重ねます。[クイック設定]が表示されたら、選択して[クイック設定]パネルを開きます。
- 次に、
[設定]を選択してから、[プライバシーと安全]を選択します。
- [デバイスのアクセス許可]を選択します。
- [Metaサーバーから空間データを削除]の横で、[削除]を選択します。
- [削除]を選択します。
物理的空間履歴をクリアするには:
物理的空間履歴をクリアして、ヘッドセット上のすべてのプロフィールからこの情報を削除することもできます。この情報には、あなたが使用した特定のアプリでの境界線、スペースの設定、空間アンカーが含まれます。
- Touch (右)コントローラーの
Metaボタン /
Oculusボタンを押すと、ユニバーサルメニューが表示されます。
- ユニバーサルメニューの左側にある時計にポインターを重ねます。[クイック設定]が表示されたら、選択して[クイック設定]パネルを開きます。
- 次に、
[設定]を選択してから、[プライバシーと安全]を選択します。
- [デバイスのアクセス許可]を選択します。
- [物理的空間履歴をクリア]の横で、[クリア]を選択します。