
性的脅迫への対策 – 教育関係者
生徒の命を守るうえで、教育関係者には果たすべき重要な役割があります。新たな脅威が次々と生まれる状況においては、その流行りの手口に先回りして対処することが重要です。ここでは、性的脅迫などの状況に陥らないよう学生を守るためにできることをご紹介します。
次のステップ: 性的脅迫に関する理解を深め、伝える。
問題を理解する
性的脅迫は、露骨な画像や動画(裸が写っているものや性的なもの)をシェアするとオンラインで脅す行為です。多くの場合、相手は「アプリで金を送れ」「裸や性的な写真や動画をもっと撮って」などと違法なことを要求してきます。こうした脅迫をしてくる人のタイプは、オンラインで会った見ず知らずの人、オンラインで他人になりすましている人、過去の交際相手や性的なパートナーなどさまざまです。
例えば、「そっちのを見せてくれたら、こっちのを見せてあげる」などと言っている、モデル事務所の人間を装って写真を要求してくる、本物に見せかけた加工写真を使っている、すぐにでも恋人関係になりたがっている、複数の(偽の) IDを使って連絡してくるなどの行為に当てはまる場合、そのメッセージは性的脅迫かもしれません。うまい話には、十中八九、裏があります。
暴露行為への対処法を決める
あなたが大人として信頼されていれば、性的脅迫がらみのトラブルに遭った生徒が相談に来ることがあるかもしれません。そのときに備えて、報告に関する法律や学校の規則をあらかじめ把握しておきましょう。どんな場合でも生徒の安全確保が最優先ですが、必要なアクションは状況によって異なる場合があります。
会話の指針になる台本を用意する
教育者としては、会話の指針にして、相談に来た生徒にこれから何をするかを伝えるための台本を用意するのも一案です。
例えば、次のように会話を始めてみましょう。「頼ってくれてありがとう。何か困っていることがあるんだって?責めたりせずに力になるから、先生に話してごらん。あなたに危害がないようにしたいんだけど、もし[報告が義務付けられている問題]の話なら先生は[人または組織]に報告しなくちゃいけないことになっているから、そのことは知っておいてほしい。でも、先生は話さなくちゃいけない人にしか話さないし、誰に話すことになるかはあなたにも伝えるから。もしそういうことはしてほしくないって思ってるなら、先生以外に誰に相談できるか、今ここで話してみようか」。
専門家からのアドバイス: オンラインでの安全性について、他の教育関係者と話す機会を持ちましょう。あなたがこれまで学んだ内容は、他の教育関係者にとっても知っておくべき価値ある情報です。このような問題に対する教育関係者の対応が一貫していれば、生徒の混乱も軽減されます。
オンラインでの安全と報告ツールについて生徒に伝える
クラスでこうした話題やテーマを取り上げれば、オンラインでの安全を確保する方法について生徒が学ぶ機会になります。Thornの「性的脅迫の阻止」に関する動画をシェアしてみてもいいでしょう。生徒がそうしたトラブルを話すときになって「こんなことになるとは思わなかった」とならないように、報告義務に関する地域の法律について必ず説明するようにしてください。
性的脅迫に遭った場合の報告の作成方法を生徒に伝えましょう。コンテンツを報告する手順については、FacebookやInstagramのヘルプセンターをご覧ください。性的描写がある画像や動画の拡散を防ぐことができる無料サービス、Take It Downの存在も伝えましょう。報告は秘密として扱われ、匿名のまま利用することができます。
自分や生徒がInHope Networkから地域のホットラインに問い合わせて、報告の作成や支援を依頼することも可能です。
無条件で子どもに寄り添う
性的脅迫を受けたとき、子どもはトラブルになることを恐れます。親に恥をかかせたり、停学処分になったり、友達から非難されたり、警察沙汰になったりすることを心配します。脅迫者が子どもを思いどおりに動かすためにそうした恐怖をあおることもあります。残念ながらそれが現実です。こうした恐怖を抱いた子どもは口を閉ざします。あなたが支えになることは生徒も分かっているだろうと思っている場合でも、何があっても力になるからと言葉で伝えてあげてください。「何かおかしい」「大変なことになった」と生徒が感じたときに、「よし話そう」と思ってくれる可能性が高くなるからです。
流行りのテクノロジーを把握する
生徒が利用しているテクノロジーを把握しましょう。人気のテクノロジーや新しいテクノロジー、流行っている理由を生徒に聞いてみてください。普段からこのような話をよくしておけば、いざというときに事態を把握しやすくなりますし、生徒のほうも「実は…」と相談しやすくなります。
「写真の転送は厳禁」と伝える
ヌードの写真や動画は生徒の間で出回っています。生徒やそのほかの人の安全を守るためには、たとえそれが現実だとしても手を染めるのはよくないと分からせてあげることが最も大切です。公開許可のない性的描写がある画像をシェアすることはソーシャルメディア企業のルールに違反し、国や地域の法律に触れる可能性もあります。そうした行為に加わらないように指導し、見かけたときに声を上げられるようにしてあげることが重要です。